文型で覚える英単語

文の型とは、動詞の後ろに来る語の並び(例:S remind A of B)のことで、同じ動詞でも型が変わると意味が変わります。

型と文の対応

枠の S・A・B に、文の語が入ります。
五文型で言うと、A は O です。
of B(前置詞+名詞)は、S・O・C になりません。

型で変わる意味

treat は、後ろの形で意味が 4 つに分かれます。treat A as B なら「とみなす」、treat A to B なら「おごる」です。訳だけを並べず、形と意味を対にして覚えると、文の中でどの意味かを決める手がかりになります。

treat の 4 つの型
型の枠意味例文訳
S treat A〜を扱うtreat guests with respect客を敬意をもって扱う
S treat A as B〜とみなすtreat the rumor as a jokeうわさを冗談とみなす
S treat A for B〜を治療するtreat a patient for asthma患者のぜんそくを治療する
S treat A to B〜におごるtreat my sister to dinner妹に夕食をおごる

前置詞が担う意味

rob A of B の of は、A から B を切り離す向きを表します。prevent A from Ving の from は、A を動きから遠ざける向きです。型の中の前置詞は飾りでなく、意味の担い手です。

型と例文の見本
型の枠意味例文訳
S supply A with B〜に…を供給するsupply villages with fresh water村々に真水を供給する
S supply A to B〜を供給するsupply power to a factory工場に電力を供給する
S rob A of B〜から…を奪うrob a tourist of cash旅行者から現金を奪う
S prevent A from Ving〜が…するのを妨げるprevent snow from blocking the road雪が道をふさぐのを防ぐ
S remain C〜のままであるremain silent during the meeting会議中ずっと黙っている
S remain残っているOnly two seats remained席は2つしか残っていなかった

五文型との関係

五文型は、S・V・O・C の並びで文を 5 つに分ける見方です。型はそれより細かく、動詞の後ろの前置詞や形まで書き分けます。SAKURA は型の枠に五文型の名を添え、見分け方も一緒に示します。

五文型の見分け方
文型(形)見分け方例
第2文型(S V C)C が S を包み、S は C の一例。
S is C と言い換えられる。
C V S の順になることもあり、そのときは包まれる側(一例の方)が S。
Ken is a doctor.
(Ken は医者の一人)
Happy is the man who has true friends.
(C V S の順で、S は the man …)
第4文型(S V O₁ O₂)O₁ と O₂ だけを取り出すと、
「O₁ が O₂ を持つ」関係になる。
O₁ have O₂ と言い換えられる。
She gave me a pen.
→ I have a pen.
(O₁ と O₂ を取り出し、me を主語の形 I に)
第5文型(S V O C)O と C だけを取り出すと、
「O が C だ」「O が C する」関係になる。
O is C・O do と言い換えられる。
They encouraged pupils to read more.
→ Pupils read more.
(O と C を取り出し、to を外す)

訳の並び

X は S の前、Y は V の後ろです。
訳では、Y を V より先に言います。

節の中の並び

that などの節の数は、V′ の数と同じです。
省略の that も数えます。
等位接続詞(and, but, or, nor)で結ばれた動詞は、まとめて 1 つと数えます。
節の中も、同じ並びで訳します。

画面での見え方

SAKURA の語の画面は、語義ごとに型の枠を出します。枠の中の型の語(with・of など)は、句の中でも目立たせます。例文の語を押すと、品詞と文の中の役割が出ます。

語の画面。remind の型の枠 S remind A of B と例文 remind me of my aunt

型の数

SAKURA は 90 種の型を使い、5,203 の語義に型を付けています。型の書き方は、Pattern Grammar という記述の方法にならいました。語は CEFR-J をもとに選んだ 9,762 語です。

出典と注意

語の意味が後ろの形と結びつくという見方は、コーパス言語学と構文文法の研究によります。型で出題する学び方そのものを比べた研究は、見つかっていません。SAKURA は、この見方を語の見せ方と出題に使っています。

出典

  • Hunston, S., & Francis, G. (2000). Pattern Grammar. John Benjamins.
  • Goldberg, A. E. (1995). Constructions: A Construction Grammar Approach to Argument Structure. University of Chicago Press.
  • Sinclair, J. (1991). Corpus, Concordance, Collocation. Oxford University Press.

理解を、理屈で。
記憶は、最低限。

無料体験版